クリーニング店のとなりがコインランドリー、つまり建物は一緒でもクリーニング店とコインランドリーはパーティションで仕切られている、あるいは別の建物、という形式は以前より結構あるのですが、近年新規でOPENした店舗には「コインランドリーとドライクリーニング受付の併設」や「コインランドリーと水洗い洗濯代行受付の併設」、さらに「コインランドリーとドライクリーニング受付と水洗い洗濯代行受付の併設」が目立ち始めました。
中には工場として認可をもらい、水洗い洗濯代行用の機器をバックヤードに置いて営業している店舗もあります。
そのため、近年はコインランドリーフランチャイザーの方や、機器メーカー、プロパンガス会社、コインランドリー運営会社のスタッフの中でクリーニング師の資格を取得する方が激増しています。
なかでも千葉県と長野県は都心から一番近い「しみ抜きやアイロンの実技がない試験施行県」なので大人気です。
私のコインランドリー仲間でも、5人の方が2018年度のクリーニング師試験に合格しました。
全員東京都の方ですが、実技のある東京都保健局で受験した方は一人もいません(笑)
ちなみにどの都道府県で取得しても、他府県でクリーニング師として活躍できます。
そんな中、「ドライクリーニング店を改装してコインランドリーとドライクリーニング受付の併設店として再出発」という店舗が登場しました。
2017年9月28日にOPENした「マルヤコインランドリー」(東京都三鷹市)はそれまで「五小(三鷹市立第五小学校)のちかくのクリーニング屋さん」として地域で知らない人はいないほど愛されるお店として長年営業してきましたが、改装して店内の一部にコインランドリー機器を置き「マルヤクリーニング」と「マルヤコインランドリー」として生まれ変わりました。
この「コインランドリーとクリーニング店が壁で仕切られていないこと」はとても珍しく、新規OPEN以外ではおそらく東京都内で初のケースだと思います。
アクアの10kg洗濯乾燥機が1台と7kg洗濯機が2台、2段式の9kg乾燥機が4台、スニーカーウォッシャーとドライヤーという機器構成。
お店の奥にはクリーニング受付のスタッフが7:30~19:00(平日の場合)の時間帯に常駐しており、もちろん元々クリーニング店なのでクリーニング師の資格取得者であるため、「コインランドリーは良く利用するけど、クリーニングを利用した事がないお客様」に最適なアドバイスをすることが可能です。
また、これもスタッフが常駐している事で可能になったと思われますが「乾燥機のフィルターはまめに掃除している」(コインランドリー総合サイトLAUNDRICHのマルヤクリーニングページより)とのことで、乾燥機のフィルターの目詰まりは乾燥時間に影響するため利用時間の短縮が期待できます。
長いキャリアによる豊富な洗濯の知識が自慢の本格派ドライクリーニングと最新鋭機器のコインランドリー、それぞれの魅力が味わえるお店。
コインランドリーとクリーニング店が壁で仕切られていないことが可能にしたハイブリッド店といえるでしょう。
もっとこんなお店が増えるといいなあ。
また明日。