昨日の記事で、東京都内で最も人が住んでいる町丁目は江東区東雲1丁目の人口18,035人でしたが、では人口密度という観点から見るとどうでしょうか。
東京都の2022年における人口密度ベスト3は
となっています。
そこで、豊島区で最も人口が多い町丁目を調べると、
次に、池袋本町4丁目の面積を調べてみますと、0.2平方キロ、人口が7,485人なので人口密度は37,425人/km2と出ました。
なお、この町丁目別の人口密度は令和2年の国勢調査でも結果が出ており、こちらの数字では38,160人/Km2でした。
令和2年国勢調査
第1表 年齢(各歳)、男女別人口、面積及び人口密度、平均年齢(年齢3区分、外国人人口、年度基準による年齢(各歳)別17歳以下人口-再掲)
同じ手法で江東区東雲1丁目の人口密度を調べてみると、面積は0.52平方キロ、人口は18,035人ですので人口密度は34,683人。
ちなみにこちらの令和2年の国勢調査では35,607人という結果です。
やはり人口密度の面から見ると、タワマンの江東区よりも、木造賃貸住宅、いわゆる「木賃」が多く残る豊島区に軍配が上がります。
コインランドリー刑事の自宅も木賃なのですが、震災時の出火延焼リスクが高い木賃は中野区などでは「業火ベルト地帯」などと言われて問題視されており、たまたまベルト状になっているので中野区がクローズアップされますが、先に書いた豊島区、中野区、荒川区の他にも台東区、墨田区、文京区が人口密度20,000人/Km2以上の過密地帯となっており、今後さらに人口が集中する傾向にありますので、木賃問題は東京都全体の問題だと思います。
まあカンタンに解決することは不可能な問題なので、一人ひとりが防災の意識を持てるような政策がほしいところですね。
ということで、東京都の人口密度についてのハナシでした。