コインランドリー放浪記

世界初、アンテナショップ併設レスレスコインランドリーの巻

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2023年10月24日(火)、東京の高田馬場4丁目にある巨大都営団地のすぐそばにオープンした、「スマートランドリーwash-plusリレーベース広島みはら」に行ってきました。
赤口で火曜日の朝、東中野で降りて歩く事23分。広島県といえば山本製作所なので、そっちつながり?と思ったらそうじゃなくて、ウォッシュプラスの高梨社長が現在のアンテナショップの在り方に疑問を抱いてきた答えを出したくて広島空港のある街、広島県みはら市と協業したそう。ちなみにウォッシュプラス社には協業の話がわんさか来ているそうで、やっばり面白くて元気な会社とはコラボしたいよね。

「スマートランドリーwash-plusリレーベース広島みはら」のオープン直後の画像。もとはタクシー運転手御用達の人気定食屋さん。店前のプロパンガスはこのコインランドリーで使うものだそうで、のちほどカバーを付ける予定、とのこと。

店内に入ると、まず目に飛び込んでくるのが山本製作所のフルスクリーンタッチパネル機。洗濯35キロ、洗濯乾燥25キロの「size XL」が2台、洗濯27キロ、洗濯乾燥18キロの「size L」が2台、洗濯17キロ、洗濯乾燥11キロの「size M」が2台、どれもカラーはステンレス。

完全キャシュレス店舗のため、硬貨と紙幣を入れるところはありません。決済方法はクレジットカード、PayPay、キャリア決済から。操作はすべて21.5インチの大型タッチパネルで行います。なお、この店舗の機種はオプションのタブレット仕様というそうです。

乾燥運転時にプラズマクラスターイオンが供給され、ドラム内にイオンを放出して衣類を除菌する機能がすべての洗濯乾燥機についています。もちろん、ウォッシュプラス独自のwash+ water(アルカリイオン電解水)で洗剤を使いません。
つまり、キャッシュレスで洗剤レスの「レスレス」コインランドリー。

比較的軽い力で開け締めできるドア。ドーナツ型の大型ハンドルで、直感的に操作できます。

かなり分厚いドア。金庫みたい。開閉口はドラム内径に比べ、だいぶ小さめ。

コンクリ床に直接設置されていました。2枚のライナーを噛まして水平出ししているそうです。ボルトは4箇所。

21.5インチのタッチパネル部分。跳ね上げ式のドアになっており、開けるとメインスイッチや機械の設定を行う操作パネルやリントフィルターへアクセスすることができます。

非常に明るくて見やすいタッチパネル。多言語での案内やセールの案内などもできます。

タッチパネル下、通常ならコイン選別機がある場所に、カードリーダーが設置されています。磁気とICの両方に対応。コインの回収コストや盗難のリスクがなくなった事に加え、不良硬貨によるクレームや運転中止、コイン選別機の清掃の必要もないのがうれしいポイント。

奥のほうには、シャープの全自動シューズ洗濯乾燥機も2台スタンバイ。運動会のシーズンにはフル稼働することでしょう。

照明はフルLED、エアコンも見慣れない機種です。

シャープの空気清浄機付きエアコン、エアレスト。吸込口全面(天井に面した部分)が集塵脱臭フィルターになっている驚きのエアコンです。最高濃度のイオンを発生させるプラズマクラスター+を搭載。

プラズマクラスター搭載ダウンライト。設置は100mm穴とE26口金なので既存の照明をLED化する時についでにコレにすれば、空気もキレイになるかも。

シンプルな店内にひときわ映えるタイル模様。

手洗い所には小さな子供も使えるように台があります。

忘れ物は最長2週間の保管期限でカゴへストック。

子供を連れて来たときは、ここに夢中にさせておけば良いわけで。キッズコーナーは事故が起きた時の訴訟が怖いので設置しない、またはすでにある店舗でも撤去するというオーナーが多い時代に、これはありがたい。

こじんまりとした傘立て。これならゴミ箱と間違えられません。

子供がぶつかっても倒れにくい、太くて低い消火器。心遣いがニクイねぇ。消火器って足に倒れると結構痛いのよね。

隣の人の洗濯物と仕切られる板が便利な特注のオーダーメイドたたみ台の真ん中には、デジタルサイネージ。

ここでみはら市の特産品のCMや、セール情報を流せます。オープン当日には、やたら凝った内容のみはら市のイメージビデオが流れてました。予算いくらで作ったのか・・・

骨太な印象のランドリーカート。某メーカーのは樹脂製パンパーの部分がすぐにダメになるんですが、こっちはかなり太くて丈夫で長持ちしそう。車輪も大きくて良く転がります。これは山本製作所の斡旋品だそうです。モノは良いけど、お値段もそれなりに高い。

デザインが統一されているPOP類。

あまりに大きく書いてるので、逆にまったく気が付かなかったスマートランドリーアプリの案内。

ファザード側から見た、右半分の広島県みはら市特産物販売カウンター。たて方向を回転軸に、室内側へ開く小窓とわずかに手前に伸びたカウンター、呼び出しベルのボタン。こちらの決済もキャッシュレスで、取材時はAirペイ端末がありました。今気づいたんですが、営業時間の表示小さい・・・

店内側にもある、みはら市特産物の販売カウンター。必要最小限の大きさ、といった感じです。

オープン時に販売されていた広島県みはら市のスイーツ。「八天堂」はクリームパンで有名だそうですが、知りませんでした

お祝いの花は、このコインランドリーにスイーツ類を卸している株式会社空・道・港(そら・みち・みなと)より。もちろん広島県三原市の企業です。となりにあるのは移住案内や名産物のパンフレット類のスタンド。

何度聞いても読み方を忘れてしまう、サンデンのマルチストック式冷凍自動販売機「ど冷えもん」。こちらはまだキャッシュレス化が間に合わなかったので非稼働ですが、ゆくゆくは手売りで販売しているモノをこちらでも販売するそうです。なおこの自販機は常温と冷蔵、冷凍の混在はできないそうで、全部冷凍モノになるとのこと。そのかわり中はシンプルです。

意外と省エネな、ど冷えもんことFIV-KIA2110N。どひえもん?どれいもん?

アンテナショップといえば大手広告代理店が主導、都道府県単位、しかも場所は銀座となぜか相場が決まっている中、いち自治体が賃料の高い東京23区内にアンテナショップを出店というアクロバティックな偉業をカタチにしたウォッシュプラス。ぱっと見はスイーツも売ってる今流行りのカフェっぽいコインランドリーといった風情ですが、実は世界初のアンテナショップ併設コインランドリーなのです。というわけで、早稲田の近くに行ったらついでに広島県みはら市のスイーツ、買ってみてはいかがでしょうか。八天堂のクリームパン、かなり高額でしたがめちゃくちゃ美味しかったです。(ちゃんと自腹で買いました)
あと写真に撮るの忘れてましたが、床の清掃係はルンバでした。

このお店のまとめ
・完全キャッシュレス
・アルカリイオン水で洗剤レス
・IoT対応
・洗濯乾燥25キロの超大型機が2台
・広島県みはら市の自慢の品を売ってる
・コインランドリーもエアコンもライトもプラズマクラスター
・洗濯から乾燥まで1台のシューズウォッシャーが2台

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