10数年前、コインランドリー巡りで歩いていたときに出会った看板。
場所は東京都中野区大和町一丁目54番2号。
ここは火災から都民を守るため日々奮闘する中野区野方消防団の活動拠点ですが、ゴミ集積所でもあります。
そして、平成2年(1990年)に東京都清掃局、東京都清掃協力会連合会、社団法人東京環境保全協会の連名により「優良ゴミ容器集積所」として指定されていました。
看板には「ゴミの減量化 再利用・資源化を促進しましょう」とあります。
連名から推察するに、中野区だけではなく、東京都全域で「優良ゴミ容器集積所」に認定された場所にこの看板が貼られていたものと思われます。
平成2年、つまり34年前の1990年から、ゴミの減量化は都民の問題意識の根底にあったことが伺えます。
その看板にあったのが、ポケモンのような、それでいてまったく愛想のない、可愛げのないキャラクター。
かたつむりの目のようなツノが2本、先端がヤリのようにとがった攻撃的なシッポ、敵をにらみつけるような鋭い目、わずかに微笑む口元に全て三角形のノコギリ歯、とうせんぼするかのように地面にガッツリと踏みとどまっている足。
全般的におどろおどろしいキャラクターが円形の背景からわずかにはみ出ている構図で描かれています。
なんか目がグラサンっぽくて横浜銀蝿の翔さんみたい。
わかりずらいのでフォトショップで補正してみました。
どっかで見たようなキャラクター・・・ポケモン!?これはポケモンの元祖なのか？と思いポケモンの初出時期を調べてみると、世の中に初めてポケモンが登場したのはゲームボーイソフトの「ポケットモンスター赤・緑」で1996年。
ですからこちらのほうが6年早いですね。
もしかしたらこのキャラクターのデザイナーはプロの漫画家なのかもしれません。
いずれにしても完成度の高いこのキャラクター、無くなってしまったのは実に惜しいです。
しかし名前なんか付いてたんでしょうか。
まだ東京都内のどこかに、この34年前の得体が知れないキャラクターが描かれた看板が残っているかもしれないと思うと、街を歩くのって楽しいなあ、と思うのです。