都内のコインランドリーには、「たまホームチェーン」というのがありまして、統一デザインの看板にそれぞれのお店ごとの屋号が入り、一部店舗ではチェーン本部が用意したと思われる乾燥機も存在します。
コインランドリー刑事調べでは都内に8店舗を確認し、うち5店舗は閉店。
看板にはバリエーションがあり、「ロゴと屋号入り看板」「ロゴあり屋号なし看板」「ロゴなし屋号入り看板」の3種類を確認しています。
以上を踏まえて状況を見ますと、
となっており、8店舗中5店舗が多摩地区となっている事から、おそらく「たま」は多摩の事を指していると思われます。
立川市で営業中のコインランドリーたまホームチェーンは屋号のない珍しいバージョン。
看板はたまホームチェーンの標準的なものですが、屋号が入っていません。
なお、屋号は一番下の赤い部分に横書きで入ります。
この立川の店舗は、都心で良くみる賃貸住宅にビルトインされたコインランドリーのスタイル。
営業時間は7:00から20:00までですが、24時間営業でない事から、鍵を開け締めしに来る必要があるので、スープが冷めない距離に管理者が住んでいるのは間違いないと思います。
この立川の店舗には、都内でここにしか残っていないたまホームチェーンのオリジナル乾燥機「SUN DRY TAMA HOME 1300GT」が2台、現役で稼働中です。
看板にあるロゴと同じ、王冠をかぶった顔のロゴとメーカー名。
1300GTってなんかかっこいいですね。13Kg機、という事でしょうか。
100円投入口には返却口はなく、赤いLEDが投入枚数をカウント。
謎のレバーが左横にあります。
白い差し色があることから、おそらく海外製品で良く見る温度変更ツマミだと思いますが、表示が赤くペイントされてオミットされています。
追記、大黒湯(東京都杉並区和泉1-34-2)に現存するヒュービッシュのルートマスター(HUEBSCH ORIGINATORS,ROUTMASTER)という乾燥機が非常に似ているような気がします。また、温度変更ツマミではなく、硬貨投入後に回して運転開始するためのレバーかもしれません。
海外製乾燥機は、硬貨を入れただけでは動かなくて、スイッチなどを押させて運転を開始する機種がほとんどです。
訴訟対策なんでしょうか・・・
この「SUN DRY TAMA HOME 1300GT」と似た機種の乾燥機が存在したのが、コインランドリーたまホームチェーンみどり(東京都羽村市緑ケ丘)。
現在は閉店していますが、この店舗にあったのが「SUN DRY TAMA HOMU」。
はるか昔に撮影したので、粗い画像しか残っていませんでした。
ちょっと分かりづらいですが、こちらの機種には、「TAMA HOME」ではなく、「TAMA HOMU」と表記されています。
看板の方に目を移すと、コインランドリーたまホームチェーンの看板には王冠をかぶった顔に「たまホームチェーン」の文字が周辺を囲み、「コインランドリー」の下に店舗方面へ伸びる矢印と、赤地に白文字の屋号、というのが標準となっています。
ロゴ部分のみを摘出して、顔の輪郭を正円になるように補正したのがこちら。
顔の輪郭を正円にしても、まだ細長い顔の印象ですが、これは口の下のアゴの部分が広いからだと思います。
一方、乾燥機にあったロゴですが、こちらを同じ手法で摘出すると看板のイラストとは若干異なるようです。
看板と同じ差し色にしたところと比べてみました。
細かい部分が看板とは違うことがわかります。
立川の店舗には屋号がないので、看板の一番下の赤地の部分には文字が入っていません。
この赤地の部分に、それぞれの店舗の屋号が入ります。
なお、東京都豊島区南長崎の閉店した店舗にはまだ看板が残っていますが、こちらには王冠の顔のロゴはありません。
その分、高さがコンパクトなのですが、都心なので看板も省スペースにする必要があったのでしょうか。
他にも2024年現在営業中なのが、コインランドリーたまホームチェーンしゃぼん玉(東京都小金井市前原町3-39-10)。
コインランドリーたまホームチェーンたじま(東京都港区白金台2-25-4)も営業中です。
海外製機種のOEMだと思いますが、乾燥機にオリジナルメーカーの機種を用意したり、どちらかと言えば親しみのあるデザインのロゴとわかりやすくて垢抜けたデザインの看板を用意したりと、意欲的だったたまホームチェーン。
都内では3店舗のみの営業となりましたが、ちょっと昔には、なぜか妙にもっとあちこちにたくさんあったような気がするのです。