2002年に世界で初めて洗濯終了時間を利用者の携帯電話へ音声で知らせるサービス「ハローコール」を開発したTOSEI。
その機能は、2016年12月に予約を開始し2017年3月1日に発売したコインランドリー集中管理システムTSC-100に内包されました。
そのTSC-100が設置されたTOSEIのフラッグシップ店として2017年9月26日にOPENしたのが、「コインレス・コインランドリーHIGASHINAKANO TOSEI Laundry」(東京都中野区)です。
ここでTOSEIについて触れておきますと、1950年沢村製作所として設立、1955年に東静電気株式会社に社名変更。1958年より業務用クリーニング機械の製造販売を開始、クリーニング、コインランドリー事業及び真空包装機事業を主力事業としています。
日本国内でのコインランドリー機器のシェアはアクアに次ぐ2位(台数ベース、2016年度、TOSEI調べ)です。
2012年にテックアプライアンス株式会社と合併し現社名の「株式会社TOSEI」へ。
1960年より東芝テックの関係会社となり、永らく資本関係にありましたが、2017年3月31日に株式会社キョウデンエリアネットに事業全体を譲渡し新経営体制が発足しています。
とても都会的というか、未来的な店内。
すみません、表現がうまくないのですが、まず機器の配置のユニークさに目を奪われる店内。
乾燥機は階段を横にしたような配置、洗濯乾燥機は弧を描いたスター・トレックに出てくる宇宙船の中のような気分になる配置です。
このユニークなコインランドリー機器配置を見るだけでも、「コインレス・コインランドリーHIGASHINAKANO TOSEI Laundry」に行く価値があるというものです。
しかし、よく見てみるとコインランドリーに必ずある「アレ」がないことに気づきます。
100円玉を入れる「コインメカ」がありません。
寮や病院などの一部のインドアコインランドリーではボタンで運転開始できるようにしている所もありますが、こちらのお店はごく普通の、誰でも利用可能な「街のコインランドリー」です。
一体どういう事なんでしょうか。
こちらが、TOSEIの集中管理システムTSC-100。
個々のコインランドリーにコインメカがない代わりに、こちらの機械で機械の操作や決済をします。
この集中管理システムにより、従来のコインランドリーでは不可能、もしくは実現にコストがかかりあきらめていた次の4つの事が可能となります。
- タッチパネルでの機器操作
- 電子マネーなど様々な決済方法での支払い
- 紙幣決済やお釣り機能
- 領収書の発行
一見、なんだか出来てあたりまえのような機能で「なーんだ」と思うかもしれませんが、実はすごいんです。
まず、大きな液晶画面でのタッチパネルでの操作。
各機械すべてを液晶画面でのタッチパネル操作に対応させるには、コストや場所の制限があり非現実的です。
TSC-100なら大きな画面でわかりやすく運転開始までナビゲーシヨンしてくれますし、英語表示に切り替える事も可能なので外国の方にも安心です。
支払いも現金、プリペイドカード、電子マネーに対応していますが、機械ごとにコインメカや紙幣投入口、非接触ICカード端末などを取り付ける必要がないため大きくコストダウンすることが可能。
洗濯終了コールの電話番号入力もタッチパネルで入力可能、さらに領収書を発行するためのプリンターも内蔵されていますので、法人利用での際に便利です。
また、地味にスゴイのが10円や50円玉でも支払いが出来ること。
2018年1月25日現在では、これら少額硬貨で支払いできるコインランドリーはTOSEIだけです。
コインレス・コインランドリーHIGASHINAKANO TOSEI Laundryでは、1000円紙幣、500,100、50、10円硬貨、店内で販売しているプリペイドカード、nanaco、WAON、楽天Edy、ID、QUICPayでのマルチ決済に対応。
交通系マネーは認定取得中とのことです。
集中管理システムのとなりでは、東亜電子工業株式会社SIURIA VML3によりプリペイドカードを販売中。
この他、TSC-100にはコインランドリーの店舗管理をサポートする「TOSネットシステム」も搭載されており、売上状況、稼働状況、回収状況を自宅や事務所などから表示することが可能です。
また、機器の操作も遠隔で可能なので利用者とのトラブル時には強い味方となります。
いかがでしたか、TOSEIの集中管理システムTSC-100。
さっそく使ってみたいというあなた、コインレス・コインランドリーHIGASHINAKANO TOSEI LaundryへGO!
さて、他にも宇宙船のような未来的なコインランドリーがないか、さまよってきます。
また明日。